夜想忌 森田童子-さよならぼくのともだち-

夜想忌シネマ

森田童子のイメージを映画化
INTRODUCTION

映画やテレビドラマなどの主題歌・挿入歌として使われることが多い森田童子の楽曲ですが、本人、もしくは楽曲そのものから着想された作品については意外にも聞いたことがありません。
かつて1989年に公開された映画『グッドバイ』(加藤哲監督)がそれに相当するのかも知れませんが、同作品はDVD化や配信もされておらず、現在観ることは困難な状況です。

森田童子の楽曲には、実際に活動していた1975年から1983年当時の同時代性、それ以前のいわゆる「政治の季節」に対する虚脱感などが色濃く投影されていますが、その時代を知る由もない現在の若者が森田童子の楽曲にリアルな共感を抱いているという一面があります。
そんな森田童子のイメージを映画化して、これからの若い世代に残せないかと考えたのが「夜想忌シネマ」プロジェクトです。

このプロジェクトは森田童子の追悼イベント『夜想忌』の会場から生まれました。
一周忌として2019年4月20日に開催した『夜想忌2』には、映画監督の高橋伴明さんがトークゲストとして出演。その高橋伴明監督と、当日客席にご来場くださった小説家の朱川湊人さん、女優の佐伯日菜子さんを念頭に、「夜想忌」主催者が森田童子のイメージをオリジナル短編映画にしようという企画を始動させました。

主催者は直木賞作家の朱川湊人さんが書かれた短編集『かたみ歌』を読んでおり、それをイメージして森田童子から着想した新たな原作を書き下ろして欲しいと依頼をし、高橋伴明さんの脚本・監督で、佐伯日菜子さんほかの出演によって映画化しようという目論見です。
そして、完成した作品を2020年4月25日(土)に開催する『夜想忌3』の会場で皆さまにご覧いただきます。

映画『夜想忌』
CREDIT

【監督・脚本】 高橋伴明
【原作】    朱川湊人
【出演】    佐伯日菜子
        宇乃徹
        笠原珠里杏
        高橋惠子(特別出演) ほか

【企画】    三上完太
【製作】    三上完太 ブロウアップ
【制作】    ブロウアップ
【協力】    渋谷プロダクション

【監督・脚本】 高橋伴明

1949年奈良県生まれ。1972年に『婦女暴行脱走犯』で監督デビュー。以後、若松プロに参加、50本以上のピンク映画を監督。

1982年に『TATTOO〈刺青〉あり』でヨコハマ映画祭監督賞を受賞。1994年には『愛の新世界』でおおさか映画祭監督賞受賞。

ほかの監督作品には2001年『光の雨』、2004年『火火』、2010年『BOX 袴田事件 命』、2015年『赤い玉、』などがあり、2020年夏には新作『痛くない死に方』が公開予定。

名作と評判になった『少女を襲う!』(1979年)で森田童子の楽曲を使用した際のエピソードを追悼の辞の中で語っており、ほかにも森田童子楽曲を印象的に採用した作品が複数ある。

2019年4月20日の『夜想忌2』にはトークゲストとしてご出演いただいた。

【原作】 朱川湊人

1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2002年『フクロウ男』でオール讀物推理小説新人賞、2003年『白い部屋で月の歌を』で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞する。

2005年『花まんま』で第133回直木賞を受賞。

ほかの著書に『都市伝説セピア』『かたみ歌』『わくらば日記』『満月ケチャップライス』『サクラ秘密基地』『無限のビィ』『アンドロメダの猫』などがある。

また、特撮・アニメ好きであることがきっかけで、2006年にTBS系列で放送された『ウルトラマンメビウス』の第32話「怪獣使いの遺産」ほか2本の脚本を手がけている。

2019年4月20日の『夜想忌2』ではお客様として客席にお越しいただいている。

【出演】 佐伯日菜子

1977年奈良県生まれ。1994年『毎日が夏休み』(金子修介監督)のヒロインとして17歳でデビュー。同作で日本アカデミー賞新人賞、山路ふみ子映画賞新人女優賞、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、おおさか映画祭新人賞を受賞。

1995年、大江健三郎原作・伊丹十三監督の『静かな生活』では、障害を持つ兄を支える妹・マーちゃん役を、1998年の『らせん』(飯田譲治監督)では貞子役を演じるなど、確かな演技力で幅広く活躍。

主な出演作は、2001年『ギプス』(塩田明彦監督)、2009年『アサルトガールズ』(押井守監督)、2019年『僕はイエス様が嫌い』(奥山大史監督)、『イソップの思うツボ』(上田慎一郎監督他)などがある。

2019年4月20日の『夜想忌2』ではお客様として客席にお越しいただいている。

【出演】 宇乃徹

1985年東京都生まれ。2006年11月、ブレイクダンスの競技大会「FREESTYLE SESSION JAPAN」において、break部門best8に進出。

2010年から2015年まで地方の劇団に在団し、2016年に株式会社ブロウアップに所属。

2017年に有吉佐和子原作の舞台『仮縫』(明治座)に出演し、ほかにも谷崎潤一郎原作『細雪』など有名作品に多数出演。映像では『浅見光彦シリーズ』など、舞台だけでなくテレビドラマや映画でも活躍中。

さらに代表作では、2018年8月~9月、大きな話題を呼んだ尾田栄一郎原作による2.5次元舞台『ワンピース音宴~イーストブルー編』にミホーク、ヒグマ役で出演。

2019年9月~10月には、磯野家の10年後を描いた舞台『サザエさん』において、中島くんを演じている。

【出演】 笠原珠里杏

2004年埼玉県生まれ。2015年10月、10歳当時に、サンリオピューロランドにおいて開催されたモデルオーディション『第2回KiRA KIRA KIDSオーディション』において審査員特別賞を受賞。

その後、スペースクラフトジュニアに所属。

以来、CFや広告スチールなどのモデルとして幅広く活躍。

また、大阪チャンネル『君にも出来る漫才』にも出演している。

今作が映画初出演となり、今後が期待される。

【特別出演】 高橋惠子

1955年北海道生まれ。旧名は関根恵子。1970年、15歳の時に『高校生ブルース』(帯盛迪彦監督)で映画主演デビュー。同年『おさな妻』(臼坂礼次郎監督)でゴールデンアロー賞新人賞受賞。

日本テレビ系ドラマ『太陽にほえろ!』では、七曲署の女性警官シンコ役で1972年から1974年までレギュラー出演。

1982年に映画『TATTOO〈刺青〉あり』の出演がきっかけで、高橋伴明監督と結婚。

主な出演作は、1973年『朝やけの詩』(熊井啓監督)、1989年『花物語』(堀川弘通監督)、2007年『ふみ子の海』(近藤明男監督)、2012年『カミハテ商店』(山本達也監督)、2015年『赤い玉、』(高橋伴明監督)、2018年『四月の永い夢』(中川龍太郎監督)などがある。

舞台・映画・テレビと多忙をきわめる中、映画『夜想忌』への出演を特別に決めてくださいました。

夜想忌シネマご支援のお願い

森田童子とその楽曲を愛する皆さま、趣旨にご賛同いただける皆さまとともに「夜想忌シネマ」を実現いたしたく、ご支援をお願いする次第です。

30分ほどの短編映画ではありますが、製作には多額のお金が必要となります。
これまでの追悼イベントと同じく、このプロジェクトも様々な方のご協力を得ながら主催者個人が進めていますが、作品をより良いものにしたいという思いから支援金を募ることにいたしました。
趣旨はクラウドファンディングと同様で、皆さまからのご寄付に形ばかりのリターンをつけさせていただきます。
また、このような企画ではクラウドファンディングサイトを利用するのが通常ですが、そうすると手数料がかかってしまいます。手数料がかかるくらいなら1円でも映画製作費にまわしたいという思いからクラウドファンディングサイトを通さず、直接募ることにいたしました。
映画完成にはどうしても皆さま方のお力添えが不可欠です。

この映画のために原作を書き下ろしてくださる朱川湊人さん、それをシナリオにし、監督してくださる高橋伴明さん、そして、ご出演してくださる佐伯日菜子さん。いずれも森田童子の楽曲が本当にお好きな方たちです。
その三名が追悼イベント『夜想忌2』の会場で出会い、主催者からの依頼にご協力を快諾してくださいました。
今このサイトをご覧いただいている森田童子ファン、森田童子に関心を持たれたあなたも、どうかこの夜想忌シネマのプロジェクトに加わっていただけないでしょうか?
一緒に新しい文化を生み出すことで、回顧や想い出だけにとどまらない“現在の森田童子の姿”を出現させたい。残したい。
それは時代を超えて支持されるアーティストへのトリビュートに相応しいものとなるのではないでしょうか。

ご支援いただいた方には、額に応じて下図のリターンをご用意させていただきますが、基本は森田童子のイメージを映画として残すためのご寄付とお考えいただけますと幸いです。
ぜひ、ひとりでも多くの皆さまからのあたたかいご支援を!

リターン 受付期間 対象 受付数
①10,000円

■監督・高橋伴明および原作・朱川湊人よりサイン入りお礼状
■試写会ご招待
■映画DVD進呈

【第1期】2020年1月6日(月)~1月24日(金)
【第2期】2020年1月27日(月)~3月6日(金)

個人のみ

50口

②30,000円

①のリターン+
■森田童子未発表プリント写真1枚(A4サイズ)進呈
■夜想忌3ご招待
■プライベート飲み会ご招待(高橋伴明・朱川湊人・主催者参加/写真撮影可)

【第1期】2020年1月6日(月)~1月24日(金)
【第2期】2020年1月27日(月)~3月6日(金)

個人のみ

10口

③50,000円

①のリターン+②のリターン+
■撮影見学(交通費参加者負担)
■エンドクレジットにお名前掲載(ニックネーム可)

2020年1月6日(月)~1月24日(金)

個人・法人可(ただし参加は1口1名)

10口

④100,000円

①のリターン+②のリターン+③リターン+
■撮影見学orエキストラ出演(交通費参加者負担)
■希望の出演者と撮影現場でツーショット写真撮影(申込者のご用意したカメラでスタッフが撮影します)

2020年1月6日(月)~1月24日(金)

個人・法人可(ただし参加は1口1名)

10口

受付期間のご注意

リターン内容によって受付期間が分かれています。
【第1期】2020年1月6日(月)~1月24日(金) 上図リターン①~④
※第1期は終了いたしました。
【第2期】2020年1月27日(月)~3月6日(金) 上図リターン①②のみ

支援金使用目的

森田童子オリジナル短編映画『夜想忌』の製作費補填
完成作品の尺は30分前後

最終リターン完了日

2020年4月30日(木)

その他

•すべてのリターン対象は1口につき1名分です。

•試写会は3月21日(土) 17時より、都内新宿区で行います。
詳細はお申し込みいただいた方にメールにてお知らせいたします。

お申し込み手順

【第2期】からお申し込み手順が変わっています。まずメールでお知らせください。

【1】お申し込みメールの送信

〈お申し込みメール宛先〉

yasoki.info★gmail.com

上記の★を@に置き換えてください。(※スパム防止表記)
このメールアドレスからの返信を、受信できるように設定しておいてください。

メールの件名欄には「支援申し込み・これからお振込みいただく金額・氏名」を必ずご記入ください。

〈メール件名欄例〉

支援申し込み・30,000円・夜想太郎

〈メール本文記入事項〉

①お振込名義と同じお名前(フルネームふりがな)

②ご住所

③連絡のつくご本人の電話番号

④口数

〈メール本文例〉

•夜想太郎(やそうたろう)

•東京都渋谷区●●●●

•090●●●●●●●●

•1口

【2】返信メールにある銀行口座へお振込み

お申し込みメールが確認できましたら、こちらから振り込み指定口座を記載した返信メールをお送りします。

ご希望のリターンコースに応じた金額を、メールを受け取ってから銀行の3営業日以内に指定口座へお振込みください。
その際、振込み手数料をご負担願います。

※お申し込みから10日経っても返信メールが届かない場合、システム障害の可能性がありますので、大変お手数ですが再度お問い合わせいただくようお願い申し上げます。

【3】入金確認メールをお待ちください

お振込みが確認できましたら、返信で入金確認メールをお送りします。

銀行の3営業日ごとに照会をしておりますので、ご入金が確認できなかったメールを返信する場合もあります。

※お振込みから土日祝を除いて10日経っても返信メールが届かない場合、システム障害の可能性がありますので、大変お手数ですが再度お問い合わせいただくようお願い申し上げます。

夜想忌からの入金確認メールが届いた時点で、お申し込みの完了とさせていただきます。

ご注意

ご支援いただく際の注意事項についてご確認ください。お申し込みの時点で、各要項や注意事項にご同意いただけたものと見なします。

•お送りいただいた個人情報に関しましては当映画のご支援に関する連絡以外には使用せず、情報を守秘いたします。

•ご入金いただきながらメールがない場合、もしくはどうしても連絡がつかないような場合にはリターンを望まないご支援と判断させていただき、返金はいたしません。

•何らかの理由により、映画が予定通り完成しなかった場合には事情をご説明のうえ、返金させていただきます。なお、撮影に入りながらの自然災害による製作中止の場合には返金できませんのでご了承願います。

•映画製作の性質上、各要項に変更が生じる可能性があります。
変更やお知らせ等につきましては〈夜想忌〉公式サイトおよびツイッターアカウント「森田童子を支持する会」で随時お知らせしますのでご確認ください。

•お問い合わせやご要望などがありましたら、yasoki.info★gmail.com(★を@に)までお願いいたします。
ただし、ご要望をいただきましてもご希望に沿いかねる場合がありますことをご了承ください。

製作日記
PRODUCTION NOTES

07 撮影二日目

2020年2月24日(月)

この日は少し遠出をしてのロケ。

空はよく晴れ渡っています。

どなたの徳のおかげなのか、この撮影はとにかく好天に恵まれました。

始まる前は「2月ってたまに信じられないくらい大雪が降るんだよなあ」とか「大雨にでもなったら撮影ができなくて映画が完成しないかも」とか、とにかくいろんな心配をしましたが、すべて杞憂に終わってホッとしました。

というのも、時間=金だからです。まさに時は金なり、Time is moneyなのです。それでなくとも予算が厳しい。多くの方からご支援金をいただいても、です。だから私は(天気予報士の)石原良純にまで祈ってしまうのです。

ロケ地から望む見事な晴天と富士山

さてさて、撮影二日目の第一現場は遠くに富士山を望む、眺望としては素晴らしい場所。この映画の象徴的な重要シーンです。

この『夜想忌』が映画デビューとなる宇乃徹さんと、こちらも映画初出演の笠原珠里杏さんの出演シーン。

おふたり、特に出ずっぱりの宇乃徹さんは晴れ渡った空に負けないくらい爽やかな風情の俳優さんですが、ここではどうでしょうか。

笠原珠里杏さんも緊張感を湛えながらも素敵な笑顔で撮影に望んでくれました。

第二現場は場所を移動して海へ。

この撮影で一番の難所と考えていたシーンです。

その前にみんなで昼飯。ここで面白くも恐ろしいことがおきました。

海岸を目の前にしてみんなでロケ弁を食べたのですが、食べ始めるといつの間にか空に不気味な影が。

トンビです。

一羽、二羽、三羽……そう、空から我々の弁当を狙っているのです。

そんなこととは露知らず、唐揚弁当を手に持って食べていたチーフ助監督が餌食になりました。

トンビが電光石火の早業で助監督の手にした弁当に急降下!

ものの見事に唐揚を1個掠奪されました。

その速さと正確さといったらもう。黒沢明の映画で三船敏郎が抜き身を一閃させたかのようでした(どうもたとえが古い)。

それがあってからはみんな空を見上げながらモグモグ。

ちょっと面白かったですよ。

それと、ロケ弁には伴明組にはおなじみとなっているらしい、とてもおいしい塩辛が用意され、制作進行チーフ特製のアジアンスープもその場で寸胴で温められて提供されました。それがまたうまいのなんの!

空は晴れ渡っているとはいえ、2月の海です。風もそれなりにあって体気温が上がらないなか、温かなアジアンスープ。パクチーまでちゃんと用意されています。あれはありがたかったなあ。

スープに限らず、その制作チーフはとても細やかな気遣いをさりげなくする方で、ロケハン含めてこの撮影期間中、私は至るところで感心しきりでした。

それと、今回の伴明組には若い女性スタッフがふたりいました。タッキーと虹空(にあ)ちゃん。タッキーはまだ大学生で、虹空ちゃんはそれよりもさらに若い!

現場では性別年齢関係なく、やることをやらなければ厳しい叱咤の声が飛びます。そんな中でも彼女たちふたりはとてもよくがんばっていました。

特にタッキーはハキハキとした受け答えとキビキビした動きで、私の目にはとても新鮮に映りました。私の周りにはあまりいないタイプの若い女性です。

その女性ふたりが現場の明るくなごやかな空気を作っているかのようでした。

さて、みんながロケ弁を食べ終えて撮影の再開です。

現金なもので、空を見上げるともうトンビの姿は消えています。

春というにはまだ早い海がキラキラと太陽の光を乱反射してとてもきれい。

ですが、撮影は割りと過酷なものとなりました。

2月の海で青い台本を見る助監督の野本さん

映画の世界では当たり前なのかもしれませんが、ここでは助監督の野本さんが獅子奮迅の活躍。本当に頭が下がります。

(これ以上は詳しく書けませんが、どうぞ本編をお楽しみに)

この日は全部で8シーンを撮影して終了です。

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